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ISOマネジメントシステムは、パフォーマンスを重視して結果を出す運用をしよう

2018年3月25日ISO

仙台でISOのマネジメントシステムの認証取得と運用のステップアップの支援をしています、インフィニットの櫻田 一展(さくらだ いちのぶ)と申します。

ISOマネジメントシステムを活用してパフォーマンスを上げたい経営者の皆さんにお伝えします。

目次:

1.パフォーマンスとは

2.全てのマネジメントシステムはパフォーマンスを上げていかないと意味がない。

3.成果を明確にしているか

4.マネジメントシステムが業績向上に貢献するシステムにする

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1.パフォーマンスとは

パフォーマンスは、ISO9000:2015の基本及び用語の3.7.8「測定可能な結果」と定義されています。

今回のISO9001、14001を始めとする規格の9節は、「パフォーマンス評価」というタイトルです。

やはり、品質及び環境を始めとするISOのマネジメントシステムを運用して組織が求める結果を出していくということが求められています。

この事は、経営する上で当たり前のことですが、今迄は、その点があいまいだったと思います。

PDCAを回して成果が得られていなくとも、規格や組織の手順から逸脱しなければ適合ということはこれまであったと思います。

でも、組織として重要な指標である売上や利益を始めとする経営面で必要なことに何も貢献していないとすれば、既にそのシステムは業務と関連がないISOという独自なシステムとなっており、その組織にとって負担以外何者でないということになります。

 

2.全てのマネジメントシステムはパフォーマンスを上げていかないと意味がない。

ISOマネジメントシステムを活用することで品質を良くして顧客から支持され受注が向上し、不良品が少なくなることで利益が増えていくことに是非結び付けて欲しいと思っています。

確かに不良品の発生の低減になかなかつながらない製品も現実としてあり、検査体制を強化して不良品の流出を防ぐことが、必ずしも利益アップになっていない事例もあるかと思います。

ただ、、ISO9001の目的の一つである「顧客満足」は、その企業がしっかりと利益を出していかないと実現しないです。

儲けがあまり無い状況で顧客満足に向けた取り組みが出来るのでしょうか?厳しいと思います。

また、情報セキュリティマネジメントシステムで、セキュリティーの事件・事故が減らない、もしくはセキュリティインシデント(事象)が報告されていないとすればどうなのか?

労働安全衛生のマネジメントシステムで、重症災害まで起こしていなくとも、ヒヤリハットの報告が殆どなく、危険の行為や場所に対して何も手を打っていないということが続いて軽症であれ労災が続発していれば、果たしてPDCAサイクルがしっかり廻っていないということになります。

ただ、単に「クレーム0」「労災0」等のスローガンに等しい事を取り上げている事例を良く見かけます。

こうした組織は、具体的に何から手を打っていくのか組織としても明確になっていない事が殆どで、結果として「労災が起きませんでした」「クレームが発生していませんでした」という報告だけで、何も振り返りをしていない事例が多いです。たまたま発生していないだけかもしれませんが・・・・

 

 

3.成果を明確にしているか

パフォーマンスを語る上で、まず最初に、組織として成果をしっかりと明確にしているかという事を問いかけたいです。

例えば、「クレーム0」「労災0」ということを取り上げるのであれば、そうなるために何をすべきをはっきりと示し、それに関連する指標を設定すべきです。

不具合の発生が多い作業工程を特定してその工程に特化した指標を明確にしてパフォーマンスの評価をすることで、その後に必要な対策を打って、不具合が減少する効果的なPDCAサイクルになるかどうかです。

以前、品質マネジメントシステムでは、売上や利益を指標として掲げることを憚る風潮が多少あったように感じていた時期がありました。(販売を専門にしている会社では売上や利益を掲げても全然問題ないです)

そんな時にどんな目標を立てたらいいのかということを建設業の企業に相談されたことがあります。その組織で最も重要視していた受注量・受注額を増やす取り組みとリンクさせました。具体的にいうと、その組織の社員の力量を引き上げる取り組みを行い、その作業の質を上げて受注量を増やすことを達成計画に書きました。

即成果が上がる取り組みではありませんが、その事を地道に指標として掲げた結果、社員の力量は着実に上がり、受注量を年々伸ばすことが出来ている企業があります。これこそパフォーマンス評価をうまく活用していることになります。

 

4.マネジメントシステムが業績向上に貢献するシステムにする

是非、現在組織で最も重要視している指標や取り組みをマネジメントシステムに組み込んで下さい。

それこそ、ISOのマネジメントシステムの5.1リーダーシップ及びコミットメントで「組織の事業プロセスに〇〇マネジメントシステム要求事項との統合を確実にする」という要求事項と合致した運用になります。

これからの審査は、パフォーマンスの評価から、成果を出すために何をしているのかという事を見ていきます。

手間をかけて、費用もかけて、組織の業績向上につながらないシステムになっていて何も手を打っていない、もしくはISOマネジメントシステムの登録だけの維持を目的とするのであればISOの認証は辞めたほうがいいと思います。

なぜなら、社員の負担となるだけだからです。

 

 

 

 

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