株式会社インフィニット 宮城県仙台市のISO・組織開発の会社|「ハイキュー!!に学ぶ、熱くてしなやかな組織づくり 〜自分の原点から考えるチームのかたち〜」第2回 敗者の物語から学ぶ、“終わりと始まり”

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「ハイキュー!!に学ぶ、熱くてしなやかな組織づくり 〜自分の原点から考えるチームのかたち〜」第2回 敗者の物語から学ぶ、“終わりと始まり”

2025年8月14日ISO

ハイキュー!!は“敗者”にも光を当てる

『ハイキュー!!』は、勝者だけでなく、敗者にも焦点を当てて、その事実と想いを丁寧に描いている。

 ファーストシーズンの第16話「勝者と敗者」では、インターハイ予選で負けたチームの選手たちをみて、その悔しさと後悔を思い出してしまった。

 試合後に、「もっと練習をしておけばよかった」「もっと話しておけばよかった」「あの時どうしてもっとできなかったのか」そんな言葉が、深く胸に刺さる。

 負けた時は、そればっかりだったなあと。その時は悔しさよりも「何もできなかった自分」への情けなさ、不甲斐なさだけが残った。

 そんな中途半端な自分に、その「もっと」が自分を変えたいと強く願う原動力になったと思う。

 その後の人生も失敗の連続であったが、その失敗を糧にすこしずつ前に進むことができた。

敗北は終わりからの始まり

『ハイキュー!!』が描く敗者の姿は、組織や個人の成長に必要な視点を与えてくれる。

 何があっても勝とうとする意思を持ち続けられるか。
 諦めようとする弱さを乗り越えられるか。
それを問いかけてくる。

 負けた後、「確かに試合をしていた」「バレーボールをやっていた」――その事実をただ嘆いて終わるのか。

 それとも、「このまま立ち止まっていられない」と前を向こうとするのか。 敗北のあと、チームや個人が嘆いたり落ち込んだりする時間は、決して無駄ではない。

 しかし、そこに留まり続けるのではなく、組織が敗北を受け入れ、立ち直る意思を持ち、選手・指導者・スタッフそれぞれが「何を変えたいか」を振り返ることが必要だ。

敗北からの学びを成長のエンジンに変える

 組織においても、プロジェクトの失敗や目標未達は“敗北”といえる。

 戦力差は簡単には埋まらない。相手も進化する。 それを見越して、何を強化するのか。どこを改善するのか。

 そこから、チームの成長がリスタートする。

 それは、個人の気づきをチームの学びに変える仕組みだ。

 そんなリフレクション(内省)と対話の文化を、組織の中に育てていきたい。

 悔しさを抱えながらも、前を向く選手たちの姿は、組織における“強さ”とは何かを問い直してくれる。

 敗北は痛みを伴うが、その痛みがあるからこそ、次に進む力が生まれる。

 そしてその力は、個人だけでなく、チームや組織全体を前に進める成長のエンジンとなる。


 このコラムでは、そんな敗者の視点も交えながら、組織やチームの在り方を考えていきたい。

 強くない、どこにでもある組織が、どうしたら強くなれるのか。
 その問いを、組織づくりに悩む人たちに届けたい。

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