5月20日(金)に一般社団法人宮城県廃棄物協会県北支部様の定例総会で会員の皆様に「労働安全衛生への取り組み 労働災害予防と働きやすい職場環境の提供」のテーマで講演をさせていただく機会をいただきました。
内容は、一つ目に「労働安全衛生関連法規の理解」です。労働安全衛生法と労働安全衛生規則を始め様々な関連する規則があります。自社で使用している機械、車両の作業方法や管理について順守事項があります。例えば、フォークリフトや車両系建設機械等では、構内での作業に作業計画の作成と作業指揮者の選任が要求されているが、意外と知らない事業所が多く、仮に労災が発生した際の会社に与えるダメージがかなり大きくこと。(事業停止や廃業のリスク)
そして、二つ目の「法規制の順守と職場の風土」は、法規制の順守を前提としながら、順守だけででなく自主的に労災予防のリスクアセスメントや職場環境の改善に、コミュニケーションをとって建設的な意見を話し合える職場風土を醸成すること、それには、経営者の姿勢と率先した取り組むが必要不可欠なこと。
三つめは、「安全配慮義務を履行するために、労働安全衛生をマネジメントするシステムを作って運用すること」です。
この労働安全衛生の取り組みは、働く人たちを守り、牽いては会社を継続することにつながります。一過性の活動ではなく、継続して取り組めるよう仕組みを作っていくことが必要です。経営者の方々も自分の家族や身内が事故にあったらどう思うでしょう?他の従業員に対しても同様なはずです。従業員を大切にしない企業が後を絶ちません。従業員をないがしろにし、職場環境も良くない企業に誰が入社したいと思うのでしょうか?
働きやすく快適な作業環境は、職場の生産性や品質の向上に連動しています。この取り組みは地道で息の長い取り組みとなりますが、業績が安定している企業では、労働安全衛生のマネジメントシスエムのサイクルを回して、着実に成果を上げて優秀な人材を獲得する好循環を生み出しています。
お金がかかる、時間がかかって面倒だとの声も聞きますが、ローマは一日にしてならずで、どんな成果も一朝一夕で上げられるものではありません。また、労働災害の民事訴訟も一億円以上の支払いを命ずる判決もめずらしくありません。地道な取り組みを続けていくことで、仮に労災が発生しても会社が被るダメージを減らしていくことが可能です。そのためにも労働安全衛生活動はマネジメントシステムとして運用を行い、記録をとって実証できるようにしてください。また、ホームページなどで外部への発信も併せて行い、たくさんの人たちの目に触れるようにして、優秀な人材が入社できるいい循環を目指していただければと思います。ぜひ、ご相談ください。
㈱インフィニット
ステップアップアドバイザー 櫻田 一展
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