株式会社インフィニット 宮城県仙台市のISO・組織開発の会社|ISO45001のリスクアセスメントとは何かを語る際に必要な3つの観点

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ISO45001のリスクアセスメントとは何かを語る際に必要な3つの観点

2025年2月06日ISO

ISO45001では、リスクアセスメントを通して労働安全衛生のパフォーマンス評価を向上する運用が、成果につながる重要な取り組みとなります。そのためには、日常の業務で活用できることが欠かせません。職場で働く人々が危険な目にあわず、身体も心も安全、安心な状態を提供するためにリスクアセスメントとは何かをお話しします。

ISO45001でのリスクアセスメントを行う理由

 職場において、従業員が能力を発揮し、組織においてパフォーマンスを上げていくためには、心身ともに健康であることが大前提です。例えば、従業員が職場に行くのが億劫だ、作業がきつくて大変だ 等、このよう事が常態化している組織では、従業員の定着はおろかパフォーマンスも上がっていきません。

 従業員が安全で安心して働くために、現状の取り組みからどんな危険が起こってしまうのかを身体面と精神面の両方から明確にして、予め決めた基準に沿って調査して、その結果から対策を打っていきます。これは、何か起こってからではなく、起こり得ることに対して先手を打って危険な目にあいそうなことを潰していくために実施します。

危険源とは何か

 ISO45001では、事務所の作業、製造現場、施工現場 等 職場でのすべての作業についての危険源の特定が求められています。

 危険源とは、職場で働いている人たちに対してケガや疾病を引き起こす要因となるものです。

 例えば、製造現場や施工現場での危険源として考えられるのは、フォークリフトや重機、プレス機 等の機械・装置類が該当します。
 それ以外でも、法規施の違反、そして施設内の段差やへこみから転倒しそうな箇所や高所での手摺りのない状態の作業場 等の場所に関すること、また作業方法について 等の様々な観点から危険源を特定します。

 これは、ケガや施設の損傷 等の安全面からの危険源となります。それ以外にも首や腰の痛みや筋違い、目の疲れ 等の身体面の健康についての危険源やストレス、ハラスメント 等の人との関わりから生じるメンタル面における危険源の特定も必要です。

 そしてこれらの危険源は、自社の従業員だけでなく協力業者に委託している作業、自社の作業を通しての第三者への影響についても特定します。

自分たちの業務を可視化し、職場の中の危険源を特定する

 上記で示した危険源については、組織の製品・サービスがどのよう流れで提供されているのかを明確にして特定をしていきます。まず、業務フローに示した作業ごとに、使用している機械や装置を洗い出し、又はその作業が誰と関連して行っているのかを確認し、危険源は何かを明確にしていきます。

 このように直接製品やサービスを提供する作業を行う部門であれば、何がケガや事故につながるのかを特定するのは、これまでの経験に基づけばそれほど難しいことではありません。弊社では、「リスクアセスメント」の様式を示し、「リスクアセスメントの実施手順」で実施方法とリスクの評価基準、リスク評価後の対応のやり方を示し、一緒にまとめていきます。

 ただ、特定した危険源からどのようなケガや疾病が起きるのかについて、経験からだけ特定するとすぐ行き詰ってしまいます。

 そこであらかじめまとめた「ハザード(危険源)の分類例」「危険要因/有害要因特定のためのガイドワード例」で、危険源とそれに伴うケガにつながる「危険要因」の事象(転倒、激突、転落 等)及び心身に不調をもたらす「有害要因」の事象(動作の反動・無理な動作、化学物質からの疾患、心の病 等)から選択できるようにリストとしてまとめています。

 業務ごとで特定された危険源について「ハザード(危険源)の分類例」「危険要因/有害要因特定のためのガイドワード例」からどの事象が当てはまるのかを複数選択した後に、選択した一つ一つの事象についてどのようにして発生するのかを5W1Hを意識した文章にまとめた上で、基準に従いリスクの評価を行い、その後の対応を決めるリスクアセスメントを併走しながら実施しています。

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