いろいろとご相談を受ける中で「ある事柄について効果的な取り組みや研修について何かいいものがないかという」というような事例がそれなりにあります。例えば、我々の業界であるのは、今年秋のISO9001やISO14001の改正についての対応や、新入社員や中間管理職に対しての研修内容 などがあります。いろいろと話しあって行くうちに共通点が浮かび上がってきます。従業員に対してこのようになって欲しいという期待や要求があるのですが、「将来、このような組織にしたい又はこのように事業を展開したいので、このような人材になって欲しい」というビジョンやポリシーが組織内で意外と明確にされていないのです。これでは、その時々で目先だけを見た一過性の取り組みになってしまう危険性があります。会社の現状を鑑みながら将来このようにしていきたいということは経営層の頭の中にあり、口頭で伝えられているかと思います。また、今やることを何かしらの計画書に示されていることもやっているかもしれませんが、このことについて従業員にしっかりとアウトプットしたものを示してコミュニケーションをとっている企業は非常に少ないと感じます。確かに今は先が見えにくく5年先、10年先はなかなか見通せないことばかりです。自分は、組織化にあたり目標を達成するための仕組みや体制作りを最初のステップとしてよくお手伝いをしますが、どうしても避けて通れないのは今その組織に勤めている人達の活用です。その方々の協力なしに目指す成果は得られないことです。従業員に対して経営層が求める人材に変わるように仕掛ける前に、まず、組織をどうしたいのかを示し、その上で従業員の皆さんに求めることを示す必要があります。その中で提案したいのは、現在の貴社の立ち位置とお客様に提供している価値を改めて見つめていくことで、将来どの顧客に対して何を提供して成長していくかについて様々な視点から分析、評価をしながら今後の会社の提供する製品やサービスの価値を明確にしていくことです。中小企業の規模ですと、スタッフや体制の面で、なかなかこのようなことに取り組むことが難しいこともありますし、また経営者が忙しすぎて時間がとれないこともありますが、これを機会に一度しっかりと考える時間をとってみることは必要だと思います。このやり方については希望をお聞きしながら、会社に最適な方法をお示ししていきます。是非、一度ご相談下さい。
(株)インフィニット 櫻田
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