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はじめに:形式的な監査からの脱却を
「内部監査」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
チェックリストに沿って記録を確認するだけの“儀式”になっていないでしょうか。
多くの企業では、規格要求事項に基づいた形式的な監査が常態化し、現場の改善や組織の成長にはつながっていないという課題が見られます。
株式会社インフィニットでは、内部監査を「組織の成長エンジン」として再定義し、監査の本来の価値を取り戻す取り組みを提案しています。
現場の声が示す、監査の限界と課題
実際に監査管理者や監査員へのヒアリングを行ったところ、以下のような課題が浮かび上がりました。
- チェックリストによる監査が形骸化し、改善につながらない
- 監査員のスキル不足と育成機会の欠如
- 指摘事項が経営層への有益な情報になっていない
- 是正処置が注意喚起や周知にとどまり、仕組みの改善に至っていない
監査員自身も、必要な知識や技術を学ぶ機会が少なく、監査の意義が組織内で共有されていないことに悩んでいます。
内部監査の本来の目的とは?
インフィニットでは、内部監査を次のように定義しています。
- 内部監査とは:組織のパフォーマンスを上げるための改善の機会を創出する手段
- 監査員とは:組織の課題を発見し、問題提起できる人材
- 監査の目的:経営層に対し、意思決定に役立つ情報を提供すること(例:設備投資、制度改革、教育投資など)
つまり、監査は単なるチェックではなく、組織の未来をつくる「問題提起」と「改善推進」をする場なのです。
成長エンジンとしての監査を実現する3つのアプローチ
インフィニットでは、監査を成長エンジンに変えるために、以下の3つのアプローチを提案しています。
① 監査員の育成と力量把握
- 初心者~中堅までのランク分け
- ランクに応じた教育プログラムの実施
② 再現性のある監査プロセスの構築
- 事前準備の強化
- プロセスアプローチ監査の定着
- 監査員へのフィードバックと振り返りの仕組み化
③ 経営層への提案力強化
- 報告書の質向上に向けたガイドライン整備
- 観察・対話・分析力を磨く実践の場の提供
これらを通じて、監査員は「観察力」「分析力」「改善推進力」を身につけ、通常業務にも活かせる力を養います。
実際に、青森県の三沢市に本社を置く株式会社小坂工務店様では、「監査の指摘が主観的になっており、本来の監査として機能していない」という課題を抱えていました。
インフィニットが内部監査の目的を再定義し、プロセスアプローチ監査の手法を体系的に習得する研修プログラムを導入。その結果、監査員が業務の本質を深堀りする視点を持つようになり、指摘事項が規格要求事項と明確に紐づくようになりました。
改善の質が向上し、監査が組織のパフォーマンス向上に貢献する“成長エンジン”として機能し始めたのです。
おわりに:監査改革は組織改革の第一歩
内部監査は、組織の課題を可視化し、未来への意思決定と投資判断を支える重要な業務です。
監査を“成長エンジン”として位置づけ直すことで、監査員はリーダー候補として育ち、組織全体の底上げにもつながります。
今こそ、内部監査を「変える」時です。形式から本質へ――その一歩が、組織の未来を大きく動かします。
「監査が形骸化している」「改善につながらない」――そんなお悩みはありませんか?
インフィニットは、監査を“成長エンジン”に変えるための支援を行っています。
現状の課題をお聞かせいただければ、最適な改善策をご提案いたします。