最近感じるのは、日本はこのままで大丈夫かという、かなり大げさですが、相当な危機感を持っています。例えば、ある会社で製品やサービスの不具合やクレームの発生、ルール通りに作業が行われていない等の起きて欲しくない事象が発覚したとします。最近よく見かける発生の原因として書かれていることは「忙しかった」「忘れていた」や、ただ発生時の状況の説明に留まっている記述等、原因の追究について思考停止していることです。
どの組織も忙しい中で仕事をしていると思いますが、忙しさにかまけて通常の仕事をこなすことだけになっていて果たしていいのかということです。P・Fドラッカーの「プロフェッショナルの条件」にはこんな一節があります。「日常の仕事の流れに任せて、何に取り組み、何を取り上げ、何を行うのかを決定していたのでは、それら日常の仕事に自らを埋没させてしまうことと、有能であってもいたずらに自らの知識と能力を浪費し、達成できたはずの成果を捨てることになる。必要なのは、貢献と成果に向けて働くことを可能にしてくれるものを知るための基準であり、それは日常の仕事に中から見いだせない」とありました。
会社の仕組みとしてどこかの段階で振り返りの機会を必ず持つことが必要です。結果として目標達成したとか、未達でも残業をそれなりにしてがんばったからいいとかそんな状態の会社がかなりあるのではと思います。背景として、必要最低限の人数で業務を動かしており、少し忙しくなるとミーティングを開こうにも集まらないことや日報での報告も当日何をしたのかを記載するのに終始している等のことがよく耳にします。
ここが分岐点だと思います。今まで、成果と貢献の基準を明確にしている会社はどれだけあるのでしょうか?売上額や受注額、限界利益率、営業利益率等の指標をよく用いていますが殆どの会社は、プロジェクトや現場が終わった時点で結果を報告して、すぐ次の仕事に取りかっかているのが常ではないでしょうか?また、クレームや不具合が発生した際は、当然影響を最小限にする取り組みは行っていると思いますが、類似事象の発生の可能性や別な観点からの発生の可能性の検討等、組織をステップアップするための折角の機会を活かしているのでしょうか?
今までの時間や地位による報酬ではなく、組織が求める成果に基づく報酬を得ていく方向にいくのは間違いないと思います。そうでないと、会社が存続しないのです。
どうか業務のムダやおかしなこと等を皆さんで話し合いをして見つけていきながら、それぞれ担当者の成果の基準を定めて、その経過を測定し、検証しやすくする持続可能な仕事の進め方を試行錯誤しながら策定していくプログラムを開発しています。規定の時間内で仕事の質と密度を上げて貢献していくことは十分に可能です。ただ、これはやらされるものでなく、自ら積極的な参画があって可能になります。ご相談下さい。きっと組織のステップアップにお役に立ちます!!
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